腐男子物語
主人公:御影
趣向;オヤジ受けオンリーロンリー
その彼女
趣向;陰険眼鏡、クールツンツン 受け
全くこの世の中はおかしい。腐男子である俺と腐女子が付き合ってるのはまだいいとして、CP論争が毎日絶えることなく続いているカップルがもうすぐ付き合い初めて、2年にもなるのだ。
うん、やはりおかしい。
しかも、ちゃんとそれなりにセックスもキスもデートだってする。
これもやはりおかしい。
2次元以外どうでもよかったはずなのに、時々アイツが可愛く見えるという罠。うーん、ミステリー。
おーっと!うっかりグルグル眼鏡を装着して声を荒げるところだった、いやはや今は2次元ネタはいらないっていうのに、働き者の脳みそだなぁヲイ。
「御影。」
「んぁ?
何ですかぁ、御主人様ぁ〜。
…ぁぁんっ、そんな蔑むような瞳で見て、御主人様ったら僕がパンツぐちゅぐちゅに汚しても知らないんだからぁっ。」
無表情に吐息混じりにまるで喘いでるような声。
う〜ん、今回は中々いい出来だ。しかし、凄まじくキモい。俺キモい。
つか、顔がまぁまぁ可愛いよりでロリショタ系な声な奴隷気質でドMで淫乱な受けは、キモい。キモすぎて、吐き気どころか吐血すら催す。
いやはや、こういうタイプのキャラが逆に俺の大好物なオヤジ受けを攻める、役割なら萌えるんだがな…。
「死ね。」
視線で殺されそうなオレ。そんな視線に萌えそうなオレ。
いや、全くの嘘ですけどね。だって俺DOSだしぃ。
自分のやりたい事はやったし、暴言を吐かれたので彼女の存在をスルーしてみる。
…あ、これから金魂があんじゃん。標準録画セット済みだが、まるで駄目なオッサン、略してマダオンが今日の回で出るはずだから、チェックチェック〜。
いやぁ、それにしても前々から気づいてはいたけど、マダオンって何かあんま響きよくないんだよなぁ。ま、いいけど。
「ちょっとー。何、私のマイ座椅子ちゃまをに悠々と座っ、待ちかまえてんのよ!私の慎ちゃんとるつもりね!そうなのね!
っていうか、それ以前に私を無視するなー!」
おー、全力でツッコんでくれるとは…これは、さっきの行いを許してやらねばならぬな…。うむ、
「苦しゅうない。楽な体勢でも取るがいい。
ちなみに今日の回は、包帯キセル過激組は出番が無い予定である。」
うわぁい、こんな事まで教えてやるなんて、俺って何て親切でいい奴ー。
「‥お前今、自分の事いい奴とか思ったろ!
つか、なにキャラだよ!!」
「はっ、DOSな俺様会長キャラだよ!」
あ〜‥コイツマジ痛いよ。っつー顔してるわ‥‥。
いや、確かに俺もイタイと思ったけどさ‥その反応あからさま過ぎね?
「はっ!」
うわぁ、鼻で笑い返された〜。
「で、私の座椅子はいつ返してくれるのよ!」
「そうさな。
1、時計の針がちょうど真上になる。
2、合体したくなってちょっくら移動してみる。
3、唐突に自室にある愛しのカワイ子ちゃんに会いに行きたくなる。
4、実家に帰らせていただきます。とかって台詞を素で言いたくなり、取り合えず出てみる。
と、まぁ様々なバリエーションがあるが、本日のご注文はどれ!」
真面目に真剣に、時にほんのりと漂う程度の冗談を交えてみる。
あ〜‥やっぱ、最後のが微妙だったな、失敗失敗。今ちまたで、国を擬人化させる的な漫画が流行ってるらしいから、ドレよりドイツとかの方がよかったか‥。う〜む失敗。それとも、失笑を狙って奴隷とかシャッチョーサンドレガイイネとかキャラを変えてみるべきだったか‥。
「‥本日のお勧めで。」
そう来たか‥!何てこったい。今日のコイツは誘い受け系か!
クッ‥。可愛いなんて思っちゃいないが悪くないとか思っちまった‥。
「‥‥隠れ選択肢の5番で、今すぐここで押し倒されろ。」
彼女の手を引き、抱き締めらしくなく耳元に囁く。彼女がいつもニヨニヨ変態笑みでなく、ほんのり頬を赤く染め上げ、大人しく抱き込まれている。
「い‥よ。」
どうやら、本日はいつも以上に余裕がなくなりそうだと、思考しながらテレビの電源を消し彼女を貪る。
まぁ、結局はラブラブって事で。