願い事一つ




 パンパン!
 小気味よい手を叩く音が聞こえ、隣で短冊を飾り終えた幼なじみに目をやる。
「お前さぁ…神社に参拝に来てるわけでもあるまいし、手を叩く必要なくない?」
「いや。やはりこういった場合、織り姫と彦星に気づいて貰わなくてはならぬからな。やって困るものでもあるまいに、そう文句を言うな。」
 あきれたように溜息混じりに言葉を向けるも、得意のよく解らない持論でもって、その言葉を否定する。
「相変わらずなこって。
 ‥で、何をお願いしたんだ?」
「ん?それはな‥。」
「それは?」
「トリップだ!好きな二次元にトリップし、好きなキャラと一度話をしてみたいのだよ。
 ああ、出来れば某ネオロマンスの平家の者がよいな。」
 ――こ、んの‥!腐女子めが‥!
 しかも、お前のさっきの持論から考えるに、‘人に聞かせると願いが叶いにくい’という通説というか迷信もお前らしいと思っていたけど予想外だったな!
 徐々に脱線していく思考にまったをかけようと、幼なじみを見つめるも「今、ぶーむなんだ。」という声に苛っときて口端が引きつる。
「冗談だ。
 受け入れて貰えるようにお願いした。先程言った事は来年にする。‥クッ‥!」
 悔しそうに拳に力を込めた。
 イラッ
 はぁ。と深く一息付き、聞いて欲しそうに此方をチラチラ見る幼なじみに仕方なく望んだように聞いてやる。
「何だ?」
「うぅむ、何やら機嫌が良くないな‥。‥まぁよいか。
 ――‥‥わらわのモノになってはくれぬか‥?」
 何を言うかと思えば。
「‥貴女の前に膝をついた瞬間から、私の全ては貴女様のモノですよ‥。」
「ち、違う!!
 そうではない‥そうではないのだ‥!」
 ――いや、そうだよ。だって俺はあの時から
「愛してるよ。」
 その言葉を投げかけた彼女の何かのスイッチが入ったかのように一筋、涙が流れた。
 その恐ろしい程美しいと思わせる涙の跡を舌で辿る。
「す、まない。婿として私の隣に居させてやることが出来なくて‥。」

「‥今すぐにお前の隣を歩けなくてごめん。」
 浚いたいなんて想いはとうに蓋をした。
 今は、成り上がりこの強く見えて途轍もなく、脆い君の側にきっと辿り着く。
「待ってろとは言わない。
 でもしっかり目かっぽじって見てろよ?」
 笹が揺れ一つの短冊が外れ風に流された。

――君に永久の幸せが訪れますように。



エンド



 
あと
 たっはっは。意味不明!突発的なギャグが何故か恋愛ものに!(自分の願いの現れだったため、展開を考えなかったのが要因)
 とてつもなく続き物っぽいかほり‥‥。か、書くか‥。


内容:意味不明。主と部下な関係。